今年の1月4日、
小春日和の陽気につられて、江ノ島まで1時間かけて散歩をしていた時のこと。
「2016年になってもなんでこんなにお正月という気がまったくしないんだろう?」
ということがその日の妄想案件でした。
ここ数年、二十四節気や月の暦を意識して暮らしていたら
いつの間にか体も意識も旧暦新年の方がしっくりくるようになっている…
と腰越あたりで妙に納得。
そこで動植物的なスイッチがカチッとはまったのか
どんどん妄想が溢れ出てくるので
これは一回頭の中を整理しなくてはと、江ノ島のカフェに駆け込みました。
冬至が過ぎ
陰から陽に転じ始め
これからの約半年後の陽の極み(夏至)にどんなことを味わいたいのか…。

(冬至の陽だまりの中、みんなのコズミック・ナンバー首飾りが星の子のように小宇宙を作っていました。)
それにあたって
「今、わたしは何をすべきなのか…。」
すると、冬至あたりに生まれた「破魔矢」のことが
ピコンと脳内スクリーンに浮かびました。
出来上がった時のあの静かな興奮。
後になってじわじわときたあの感動。
「破魔矢が表に出たがっている…」と感じました。
そしてそれを責任持ってお披露目しなくてはいけないんじゃないか、とも思いました。
なるほど、なるほど。
わたし、破魔矢の展示をやるんだな…。
そして
「破魔矢って数字に例えたら何だろう?」
と、ふと思いを巡らしていたら閃きました。
「………
あ………俄然11だ✴︎」
と。
破魔矢がひゅんひゅん飛んでいる様は、まるで流星群のよう。。。
闇を切り裂くように的を射抜くその様は
まさしくこれは《11=星・シルバー》そのものである
と、確信に変わっていきました。
数の風景が一気に立ち上がり
わたしに11の世界をどんどん見せてくる
破魔矢。
その破魔矢に後押しされながら
「11の世界を描く」ということを促されているようで…
どうも不思議な気分です。
破魔矢は一年の好機を得る縁起物。
ということは新たな始まりの頃に発表するのがふさわしい。
破魔矢がどう扱って欲しいのか 感じ取りながら
直感的に必然的に
2/4立春から2/8旧暦新年までの展示と相成りました。
ここまでのイメージが見えた時に
気づいたことがありました。
「あ、これで《SAKURACOジュエリー》と《コズミック・ナンバー》が一対のものになるのかも…。」
ジュエリーという素材を使って、数の風景を描く。
これはわたしがずっとやりたかったこと。

とうとう
始まるんだ。
この破魔矢はわたしにとって
“明けの明星”なのかもしれない。
わたしの中の陰陽バランスであった “ジュエリー” と “数” がひとつになり
いよいよ明けるんだ…。
どんな展示になるのか
わたしが一番見たいのかもしれません。